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今月のテーマ 犬と旅するエンターテインメントを楽しもう!…その3  今週の作品 『幼獣マメシバ』(上下)
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今週の作品 『幼獣マメシバ』(上)原案・脚本:永森裕二 著:柳雪花

(映画文庫)幼獣マメシバ 上 (竹書房文庫)

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幼獣マメシバ 下 (竹書房文庫)

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【概要】
何不自由なく、堕落した生活を送っていた芝二郎―35歳にして無職。そんな彼に、相次いで父の死、母の失踪という“事件”が起こる。途方に暮れていた二郎は、母が残した生まれたばかりの豆柴犬「一郎」の首輪に、赤いお守りが付いているのに気付く。その中には、謎めいたメッセージが…。ダメダメ中年と純粋なマメシバが繰り広げる、自立への大冒険。

今週の感情バロメーター

ニート中年が幼いマメシバと「自立の旅」に出る。

今年(2009年)の初夏に映画化され、大人気を博した「幼獣マメシバ」の原作小説がこれ。
上下巻という大作だけど、肩肘はらずに一気に読めてしまう面白小説だ。

こーんな感じで読めちゃうよ。

何より設定からしてコミック的。35歳のニート中年と生後2カ月のマメシバが突然姿を消した母を捜して旅をするというお話なのだから。

自分の生まれた町はおろか、半径3キロ以上は出たことがないニート中年の二郎がマメシバの一郎を連れて、
生まれて初めて国道を越え、橋を渡り隣町までいく大冒険(?)は、大笑いしながらちょっぴり泣かせてくれる。

映画だと一郎のかわいい姿と二郎のヨボヨボ姿だけでインパクトがあるが、小説はそうもいかないわけで。
二郎のダメっぷりと一郎のキュートさをさまざまなエピソードであぶりだしていくのだ。

ボクとしては、ダメダメ中年の二郎が、一郎への愛情にめざめていくうちに、人間としても成長する…というテーマは買いだと思う。
純粋なわんこのココロに触れることで、ダメダメ人間も一人前のリーダーに成長するのだ。

「ダメっぷり」を表現。

いたいけで健気な子犬の姿に、理屈っぽくて頑なな30代ニートの心が
しだいにときほぐれていく様子は、わんこを飼ったことのない人でも深く共感できるポイント
だろう。

最近は「セラピー犬」など、人の心を癒すわんこのチカラが注目されていたりするけど、癒すだけじゃなくて、“やる気”を起こさせるチカラもあるのかも。

ルン・ルン・メルヘン♪

何にせよ、二郎にとってこの旅は、「自分探し」「自立」への旅であったというわけ。登場人物たちも、ヘンテコだけどみんなやさしい。
やたら世話好きでお節介なボランティア女性や、どこまでもポジティブな幼馴染のアシストが作品の良いスパイスになっている。

笑いながらやさしい気持ちになれる“大人のメルヘン”って感じだ。

マスターの独り言

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