
働く犬特集、最終週の今回は、雰囲気を変えて家族で楽しめるコメディ作品を紹介しよう。

鍛え上げれたプロのアスリートが常人を寄せ付けないオーラがあるように、犬ぞりレース用に鍛えられた犬たちもプロのプライドを持っている。そんな誇り高い犬たちのもとに、犬も犬ぞりもまったく未経験の素人オーナーがやってきたからさあ大変!プロのレース犬と素人の歯科医師が力をあわせて世界最大の犬ぞりレースに挑むのだが...。
そんなプロットで笑わせてくれるのが、この「スノー・ドッグ」(映画DVD)だ。ディズニー映画のお約束通り、ファミリーでハラハラドキドキ、笑って泣いて、お楽しみテンコ盛りのアニマルコメディ。

主人公のテッドはマイアミでバリバリ稼いでいる歯科医師。遺産相続の手続きで極寒のアラスカに来たものの、相続したのは8頭の犬ぞりレース犬だった。途方にくれているテッドのもとに、伝説的犬ぞりレーサーのサンダーが現れる。サンダーの特訓のかいあって、テッドは世界一過酷な犬ぞりレース「北極チャレンジ」に自分のレーサー犬とともに出場することになる。果たして、その結果はいかに...。
映画の見どころはなんといっても、犬たちの演技と広大なアラスカの自然だ。リーダー犬のデーモンがテッドをからかうように扱うシーンは最高。ちょっとCG入ってると思うけど、“これぞ名演技”っていう表情を見せてくれる。みんなをまとめるボーダーコリーのナナも、犬とは思えない豊かな表現力の持ち主だ。フィクションではあるが、作品の中では犬ぞりレース犬の“プロの仕事”を見ることができるのだ。

しかも、本当のプロのレーサー犬がこうしたコメディ映画で演技ができるとは思えない。“この犬たちは、「プロのレーサー犬の役をやっているプロの俳優犬」ということか”。“やっぱり危ないシーンはスタント犬が代わりに演じているのだろうか”。そんなことを考えながら、よく観察して観るとさらに面白いかも。
まあ、理屈抜きに楽しめる「働く犬」のエンターテイメント作品だね。